受水槽の電磁弁とは

電磁弁写真

電磁弁は受水槽の水位管理や水供給の制御に欠かせない設備です。
水位センサーや定水位弁と連携し、受水槽の水量を最適に保つことで安定した水供給を可能にします。
本ページでは電磁弁制御の基本的な仕組みやそのメリット、注意点について詳しく解説していきます。

電磁弁とは何か

受水槽内の水位を適切に保つ為に用いられる制御機器です。
実際に水槽内への給水・止水を行うのは『定水位弁』という設備であり、電磁弁は定水位弁の開閉を制御する役割を持っています。

電磁弁を使用した受水槽制御の組み合わせ例

‐ 電極棒 ‐(センサー)
槽内の水位を感知するセンサーの一つ

‐ 電磁弁 ‐(副弁)
センサー(電極棒等)からの信号を受けて開閉する弁体

‐ 定水位弁 ‐(主弁)
電磁弁の開閉に応じ開閉(給水・止水)を行う設備

電磁弁制御のイラスト

同様の制御機器に「ボールタップと定水位弁」の組み合わせがあります。
それぞれの主な違いは以下の通りです。

ボールタップ制御
機械的な動作。
流体力学を利用し水位に応じて給水止水を行う。
電力を必要とせずシンプルな構造が特徴。

電磁弁制御
電気信号を用いた制御。
液面の状態が不安定であっても影響を受けにくい。
自動制御や遠隔操作が可能な為、大規模施設での運用に適している。

電磁弁制御を採用する場合は安全装置としてボールタップを併用する事が一般的です。
ボールタップ制御についての説明は以下のページで紹介しております。
受水槽の定水位弁とは

電磁弁のメリット

異常事態への迅速な対応

異常を感知した際には即座に通知される為、迅速な対応が可能。

安全性の向上

水位の急激な変化などの異常事態が発生した場合、センサーがその変化を検知し即座に制御盤に信号を送ります。
これにより、電磁弁が自動的に閉じたり、警報を発したりすることで、二次被害から施設の安全を守ることが可能です。

遠隔操作可能

制御盤を任意の場所に設置する事で、管理者がその場にいなくても受水槽の水位をリアルタイムで把握し、必要に応じて操作を行うことができます。特に商業施設や工場、病院等でその効果を発揮します。

電磁弁の仕組み

  • ①電磁弁が閉まっていることにより配管内に水が満たされ、その水圧によって定水位弁は閉まっている。
  • ②水槽内の水位が下がるとセンサーから電磁弁に対し開くよう信号が発報される。
  • ③電磁弁が開くことで配管内の水圧が抜ける。
  • ④水圧が抜けたことで定水位弁が開き水槽内に給水が開始する。
  • ⑤水槽内の水位が上がると電磁弁が閉まり、管内が水で満たされ定水位弁も閉まる。

以下スライドをご確認ください。
★左右の矢印タップで前後のイラストに移動します

起こりうるトラブル

動作不良

毎日動作を繰り返す設備の為、年数が経過すると徐々に弁体の開閉に不具合が生じる事があります。
定期的に点検を行い、必要な時期に交換することで突発的なトラブルを防ぐ事が可能です。

漏水

電磁弁にはパッキンが使われている為、パッキンの劣化により漏水が発生する事があります。
定期的に点検を行い、必要な時期に交換することで突発的なトラブルを防ぐ事が可能です。

トラブルを防ぐ為には

安定した水供給を継続する為には突発的なトラブルを未然に防ぐ必要あります。
"定期的なメンテナンス作業により設備状況を把握し、必要な時期に機器交換を行う"必要があります。

お問い合わせ先

弊社では川口市を始めとした埼玉県を中心に首都圏にて受水槽の機器交換工事に対応しております。
電磁弁の故障、不具合の相談や交換見積のご依頼はお気軽にお問い合わせください。

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